■メディカルコング(ゴリラ型)

■テクニカルデータ■
全高:18.7m
全長:15.5m
重量:190.0t
最高速度:145km/h
主な装備:インパクト・スタンハンマー、医療用赤外線スキャナー、超電導蓄電ユニット
操縦者:モニカ・ソエル

■機体解説■
広大なるZ−ZOOにおいて「ゾイドのお医者さん」を務める医療チームであるが、園内に展示されているのは素直に診察や治療に応じる大人しいゾイドばかりではない。獰猛かつ好戦的なゾイドも多数展示されている。そうしたゾイドに対しては、治療行為に先立って麻酔を掛けることになるのだが、その相手が中型・大型ゾイドとなると人の手で麻酔剤を打ち込むという訳にはいかない。そこで、対大型ゾイド用の麻酔器具を扱うための医療用ゾイドが必要となる。
メディカルコングは、そうしたニーズを満たすべく製作された医療用カスタムゾイドである。数あるゾイドの中でも人型に近いフォルムを持つアイアンコングをベースとしているため、機体サイズの割に手先が器用で、多種多様なオプション装備を取り扱うことができるという特性を有している。その中でも最も使用頻度の高い装備が、インパクト・スタンハンマーである。これこそが、Z−ZOO医療チームが誇る対大型ゾイド用麻酔器具である。
インパクト・スタンハンマーの動作原理は極めて単純である。背中に背負った超電導蓄電システムからの電力供給によって、瞬間的に指向性の高圧電磁パルスを発生させ、標的ゾイドの神経系を麻痺させるというものである。とはいえ、動作原理の単純さとは対照的に、その取り扱いは決して簡単とは言い難い。大型ゾイドの分厚い装甲板をも貫徹して麻痺効果を与えられるように、かなり強力な電磁パルスを発生させる設計になっているため、下手に扱えば標的以外のゾイドに対しても影響を与えてしまう可能性がある。それゆえ、使用に際しては、電磁パルスの出力調整等に細心の注意が必要となるのだ。
また、装置全体の重量バランスに偏りが大きく、相当トップヘビーとなってしまっている点も問題と言えよう。これにより、俊敏に動き回る大型ゾイドに対して使用するには相応の熟練が必要となってしまい、誰もが容易に扱うことのできる器具ではなくなっているのである。こうした点も、インパクト・スタンハンマー及びそれを扱うメディカルコングの搭乗者が限定される一因となっているとかいないとか。
上記の問題を解決するために、Z−ZOO整備班では、インパクト・スタンハンマーの操作系を自動化するシステムを開発中だとも噂されている。
何はともあれ、インパクト・スタンハンマーの威力が絶大であることには違いなく、出力さえ上げていけば、理論上どんな大型ゾイドであっても一撃で昏倒させることができる。今では、メディカルコングを一目見ただけで挙動が大人しくなる大型ゾイドも少なくないとか……?


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